シェアハウスのすゝめ

【新年度!】

こんにちは。近頃は桜も満開で関西では行楽シーズンであるにも関わらず花粉症のせいで頭痛と吹き出る鼻血に頭を抱えているshuです。前回の内容ゼロ記事についても「読んでるよ〜」などのお声かけを下さった方たち、ありがとうございます。本日は僕達の下宿先への入居についてのお話です。無縁の方には無縁ですが参考になる方には参考になるかもしれません。

 

僕は現在、同級生たちと4人でシェアハウスを営んでいます。シェアハウスというと最近は「シェアハウス投資」による債務や破産のニュースで話題になっていますが、僕らのそれは世間で言われる類のものではなく、一般にルームシェアと呼ばれているものです。ただし借りているのが部屋ではなく家。というわけでシェアハウス。

 

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玄関に面している2階への階段には日の光が差し込んでいる。もともとは事務所使いがされていたらしく、なかなかの豪邸です。

 

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リビング。10畳間に6人掛けのテーブルと49型曲面テレビが堂々と置かれている。

 

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キッチンの大鍋には3日分ほどの豚汁が作り置きしてある。しっかりと自炊をするつもりなので冷蔵庫は300リットルのものを選択。

 

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風呂はうちの長身メンバーでもゆったりと入れる広さ。銭湯施設さながらのジェットバスと循環機能つき。 

 

さて先日その家にもエアコンの設置とインターネットの光工事が終わり、ようやく家が家らしくなってきました。メンバーのプライバシーでもあるので詳しい地名や店舗名は伏せますが、自らで行なった手続きや契約の流れについて記録しておきます。

 

 

【住まいの運営に必要なもの】

・お金

・条件に合う物件

・水道、ガス、電気,インターネットの契約

・住宅保険(火災保険)の契約

・家具家電

・料理、洗濯の最低限のノウハウ

・(買い出しや荷物の搬入など基本的にすべて自分たちでやるので、車やバイクがあるとやはりめちゃくちゃ重宝します)

・清潔感

・メンバーの信頼

 

【メリットとデメリット】

〇メリット

・出資を持ち寄れるのでいい家に住める、いい食事ができる、いい物が使える

・メンバーの得意分野を共有できる(苦手をカバーできる)

・勉強も教えてもらえる合える

・ある程度クオリティを意識するようになるので料理スキルが身につく

・役割分担で家のことすべてに気を遣う必要がない

・寮生活のように各自のスキルだけでなく物品や道具の共有もできる

 

〇デメリット

・意思決定には基本的に全会一致が必要

・自炊の予定などがあるので突然の身勝手はできない

よく言えば譲り合いの心が持てる、悪く言えば自室の外では常に気遣いが必要

 

【始まり】

さてまずは、メンバーが全員、寮の出身であったところから始まりました。それぞれが生活の知恵やノウハウ、何らかの分野における得意を有しており、これをこれまでの寮生活では共有してきました。せっかく同じ進路への進学が決まったのにこれを放棄するのはもったいないと感じたことがきっかけです。

 

また、学生が一般に一人暮らしをするようなこじんまりとしたアパートなんかに住むよりは、5年間寮生活を同じくしていた気心の知れたメンバー4人でそれぞれが一人暮らしできる金を寄せあって大きな家での生活をシェアする方が互いに利点が大きかったというふうに考えたことも事実です。

 

【物件探し】

まずは一人暮らしを始める際と同様、インターネットを基本として物件探しを行います。この過程が最も深刻な過程となりました。最寄りの不動産会社に相談し物件を探すのですが、メンバーが4人なので4DK以上の間取りが必要なのはもちろん、「シェアハウス可能物件」がそもそも見当たらない。結局、学校の最寄りを諦め対象エリアを広げ、奈良県随一の利便性を持つ近鉄大和西大寺駅の近辺某所にて大家さんがシェアハウスを認めて下さっている物件を見つけることが出来ました。

 

近鉄郡山駅周辺でも1軒、住める物件があることにはあったのですが「シェアハウスするなら家賃を倍とる」といった条件を課され、そちらは遠慮させていただきました。支払い能力や物件の善し悪し以前に足元を見られるのは嫌いです。この時点で不動産業界にはいろんな性質の管理会社やオーナーが存在していることを体感することが出来ました。

 

【契約と初期費用】

かくして不動産会社の仲介のもと、見つけた家の大家さんとの面会をさせていただくことになりました。大家さんは年配の女性の方でとても親切に「母親だと思って頼ってくれていいのよ」と仰ってくれるような方で要望等を伝えやすくとても助かりました。近所に住む人の特徴や地域のゴミ出しの方法、自治会への加入などの説明をしていただきました。

 

契約では通常の賃貸契約と同様、契約書と関連書類各種に契約者になった代表と連帯保証人となってもらったその親御さんの署名、捺印をもって成立しました。この時に支払った金額は2月の家賃の日割り分、3月の家賃の前払い、敷金礼金、住宅保険料、仲介手数料など含め100万円弱となりました。

 

【入居とライフライン

僕らは話し合いの結果、寮を出た足で新居に引っ越せるよう、退寮日に入居日を設定することにしていました。引越しの手間を省くとともに、新学期に向けて余裕を持って入居することで新生活の基盤を確立させたいという目的があったからです。

 

入居に際しては各ライフラインの契約を自分たちで行う必要がありました。それぞれ地域の特徴やこれまでの風潮に併せた契約先を、大家さんに提案されていたのでその通りに契約を行いました。この際、ややこしくならないようにすべての契約を賃貸契約と同様の名義で結ぶようにしました。

 

また居抜き物件ではなかったために、冷蔵庫と洗濯機、テレビやテーブルといった基本的な家具家電もそろえる必要がありました。さすがに冷蔵庫や洗濯機を中古で買うには抵抗があったので新品のアウトレット商品を中心に揃えることにしました。

 

ここからは住み始めてからのお話。

 

【金銭管理】

月々の金銭管理の方法についてご説明します。僕達はZaimという家計簿管理アプリを使って、共用の買い物に使った金額の記録をしています。流れとしては、まず毎月各自が決まった金額を共用金庫にプールします。当月中、各自が食料品などの共用財のために立て替えた金額はすべてZaimに記録しておきます。その翌月頭の設けた決算日に、Zaimの記録をもとに各自が立て替えた金額を共用金庫から受け取り、再び決まった金額をプールする、という仕組みを採っています。

 

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共用金庫には別途金庫内の金額を記録しておく家計簿も設置しており、できる限り厳密な金銭管理を実施しています。

 

【家事】

家の仕事は基本的に当番制にしています。主な役割として料理、洗濯、掃除、ゴミ出しの4つを設定し、これを4人で週ごとに回すというルールを設けました。ただし料理などには得意不得意があったり、バイトなどで仕事ができない日などのケースには各自で別のメンバーに交渉を行うなどの臨機応変な対応を行なって、家事を運営していきます。

 

例えば今のような春休みはイレギュラーな生活リズムを送っているので、期間中僕がいる間は全ての食事の料理は担当する代わりに、穴が空くと困る他の仕事はあとのメンバーに任せるなどの特殊な役割分担を行なっています。

 

 

【最後に】

入居に際しての大まかな流れとシェアハウスの運営については以上のようになっています。来年度以降に同様の計画を立てている後輩などがいてそういった方の参考になれば幸いです。疑問などがあれば可能な限りお答えしますのでお気軽にどうぞ。そのうち追記も行います。

 

冒頭のシェアハウスのデメリット項目にて、気遣いが必要という項目を記載しましたが、一般ならこれは、赤の他人と一軒家で生活を共にするということで相当にストレスフルでありかなり難しいことだと思います。5年間の寮生活でお互いのライフスタイルを知り尽くしていたからこそ、難なく実現することができたのかもしれないと現在は感じています。

 

客用の布団や食器なども用意しており、寮関係者を中心とした何名かのお客様にはすでにご来訪、ご宿泊いただいております。メンバーと関わりのある方はぜひ気軽に足を運んでください。都合と機嫌がよければできるかぎりのおもてなしをさせていただきます。これまでの料理などはinstagramなどにもアップしていますので興味のある方はチェックしてください。 #asit

 

https://www.instagram.com/p/BgztdDuFp7r/

#3月4日 最終。炒り胡麻ソースの冷しゃぶサラダ #asit #自炊記録 #おもてなし

 

※注、別にうちは旅館とかホテルではありませんので悪しからず。

 

また、このシェアハウスについて出資者となっていただいたメンバーの家族、シェアハウスを許可していただいた大家さん、親身に相談に乗ってもらい僕らの入居までお手伝いしていただいた不動産会社の担当者さん、家の大掃除を手伝ってくれた後輩に感謝します。ありがとうございました。これからの2年間もよろしくお願いします。

 

当人の希望により追記:大掃除で虫の死骸を除去してくれた丸山くんもどうもありがとう。また来てね。