20年間、ありがとう!
当記事は本当に個人的な,インターネットに載せる必要もない備忘録です.
11月が後半に差し掛かったころ,僕が普段乗っていた車が走れなくなりました.
学生宿舎から5kmほど離れた路上で立ち往生し,真夜中のレッカー騒ぎへ.
結局,トランスミッションの不具合が原因ということで,廃車手続きをとることになりました.
もともとタイミングベルト等,他の部分にもガタが来ているということで3月末には手放す予定だったんですけど,その時が予想外に早く訪れてしまった形になります.
最初は高額な修理費を出してでも年度内は乗り続けたかったんですけど,「トランスミッションを修理したところで他の部分が壊れない保証はない」というエンジニアさんの助言を受けてこの決断をするに至りました.
この車は,HONDAの初代ストリームです.
初度登録年月は2001年3月だったので正に20年と8か月,我が家の一員だったことになります.
人によっては「何を鉄の塊に」と思われるかもしれませんが,ぼく個人的には物心ついた時からあちらこちらに連れて行ってくれた大恩人(車)です.
18で免許を取ってからハンドルを握るようになり,20で高専の寮を出てからは両親からお下がりとして譲り受けずっと乗ってきました.
大学院に入学してから20か月間の走行距離は36,000kmを超えるほどです.
並々ならぬ愛着があってとても心苦しい.
先日の公道での立ち往生,とんでもないアクシデントかと思いきや,動けなくなってしまうタイミングとしては本当に完璧だったのです.
- 予定のない1人ドライブ中であったこと.同乗者に不便な思いをさせたり,約束に遅刻するようなことがなかった.昼までは友達と高速道路に乗っていたし,翌日であれば朝から仕事の予定があったので,停止のタイミングが早くても遅くてもダメだった.
- 真夜中の片側3車線の通りで止まったので,他の通行にほぼ迷惑がかからなかった.あと100m早く止まっていたら道路を塞いでしまっていたと思うとゾッとする.
- これによって新車に買い替える決断をしたが,ディーラーによると「この注文が1週間遅ければ納車は春以降になる」ところだった(半導体不足,おそるべし).
寿命で車が動けなくなってしまうタイミングとしては,これ以上はないタイミング.
ここまで見計らってくれたように止まられると,いよいよ車が「鉄の塊」には思えなくなってくるじゃないですか.
はあ,悲しい.
新車は,このストリームとほぼ同じカラー,そして同じ4桁ナンバーにしました.
ついでにその車種の20周年ということで発売されていた「20周年特別仕様車」なるモデルを奮発して選択.
ストリーム自体は絶版ですが,これまで走ってくれた20年に最大限のリスペクトができたのではないかと自己満足しています.(何を鉄の塊に)
僕が学生生活を過ごした奈良県は,車なしでは限られた生活しかできない地域です.
この学生生活において,車を持っていなかったら逃していたであろう機会は数えきれないほどあります.
この車の20年,特に自分のところにいてくれた最後の4年間に,心の底からありがとうを伝えたいと思います.